何年か前に読んでみようと思って買ったものの、なぜか数ページを読んだきり読めなくなってしまった本。
今になって読み返してみたら、とても面白かった。以前は森見ワールドが性に合わなかったのかもしれない。
「夜は短し歩けよ乙女」あらすじ
あらすじは Amazon から引用
「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。山本周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作!
Amazon から引用
「夜は短し歩けよ乙女」感想
最初は主人公がストーカー気質のヤバい奴なのかと思った。
いや、ヤバい奴なことに多分変わりはないのだが、周りにもやばい奴しかいないおかげで気にならなくなった。
主人公が一目惚れをした女の子はとっっっても天然な女の子。
正直ここまで天然な人間を描写できるということ自体に驚きというか、「いや私には無理ですねー」という感じなのだが、それでいてその他の登場人物も魅力的かつ読者が内容に入り込めるようにしている器量にも感服だった。
そして、現実世界を普通に生きている人もみんな頭の中ではこんな風に考えていて、いわゆる『ヤバい奴』が沢山いるのかな…と思ったり。
そうだったら面白いかもしれない。
主人公とヒロインの関係がちょっとずつ深まっていくのもワクワクしながら読めた。
ちょっとSFチック(?)だったのは予想外だった。森見ワールド。
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